今まで自炊はcbzを使っていたが、CFWを使わないと著者不明になったり、ページめくりが逆だったり、慣れればどうでもいいことだが、スマートではない運用だった。
何か方法はないかと一念発起して調べてみた結果、問題のないepub化に成功した。
(epub化に際して主に出現しがちな問題は、全画面表示にならないことと、1ページ毎にページリフレッシュされてしまうこと、である)
最も手っ取り早いのは、RcKepubを使う方法だった。目次無しにでき、軽い運用ができそう。
設定を
表示方法:SVG/テキスト同列表示にして、cbzをD&Dで一括で処理できる。
ファーム:3.19以降
右綴じ
ただ、koboに入れてみると、目次がないことはいいのだが、シークバーも無効になってしまったので、却下。(設定で変えれるのだろうか。よくわからない。割付の設定も意味がなかった。)
【最終型】
AozoraEpub3と、RcKepubと同じ作者の方のAozoraMaxPlusを併用することにした。
バージョンは、AozoraEpub3-1.1.0b46、AozoraMaxPlus ver1.09
※AozoraMaxPlus ver1.10では全画面表示がうまくいかなかった。
AozoraMaxPlusは32bit環境用ということだが、今回の用途では64bit環境でも問題なかった。
【方法】
まず、AozoraEpub3の設定を、
[変換]
拡張子:kepub.epub
※この時点で固定レイアウトのfxl.kepub.epubを選ぶと、AozoraMaxPlusでうまくいかない
縦書き
ページ出力:表紙画像OFF
[画像2]
SVGタグ出力OFF
※この時点で全画面表示用にSVG化すると、AozoraMaxPlusでうまくいかない
[詳細設定]
栞用ID 各行に出力ON
その他任意
として、cbzをD&D。kepub.epubが出力される。
次に、AozoraMaxPlusの設定を、
画像単ページを全画面化ONとして、先に出力したkepub.epubをD&D。
画像単ページをテキストモードで表示ON
その他OFF
ファイルが同名で保存され、もとのファイルはorgとしてバックアップされる。
【注意点】
もとのファイルに","(カンマ)が含まれているとエラーになるため、リネームしておくこと。
複数一括でD&Dした場合、この変換には結構時間がかかる。そのうえ、途中でTEMPファイル削除のウィンドウが勝手に何度も表示されるため、裏で動かしてほかごと(特に文字入力作業)をしていると鬱陶しい。(先にWIndowsのゴミ箱の設定を「削除と同時にファイルを消去する」にしておくと無駄なファイルがゴミ箱内に残らずに済む)
また、RcKepub、AozoraMaxPlusともに、起動するとなぜかWindowsの言語設定が勝手に変更され、英語IMEが有効になる。閉じると直る。日本語、英語以外のIMEを入れていて普段よく切り替えを行う場合、挙動が変わり混乱する。
処理中はPC放置がよい。
【結果】
全画面表示OK
シークバーOK
ページリフレッシュ間隔OK
AozoraEpub3の仕様上、目次が5ページごとについてしまった。
個人的にはなくていいのだが、気にしないことにする。cbzの1ページごとよりはいい。
【蛇足】
ついでに、.kobo\Kobo\Kobo eReader.confの[Reading]に
numPartialUpdatePageTurns=60
と追加してページリフレッシュ間隔を変更した。1~99を設定できるそう。